こんにちは。
おかげさまで、ほぼ通常通りの業務に戻ることができています。
さて、今回はエアコンについてです。
調律時に質問される項目です。
お答えから先に、、
⭐︎風が直撃する場所には置かないほうが良いです。
近頃、立て続けに影響を受けているピアノに出会いました。
とはいえ、スペースの問題でエアコンの下や近くに設置されている方も多いと思います。
冷房の風はさほど影響なさそうですが、暖房の風はかなり影響ありです。
ドライヤーの温風をピアノにあてているイメージですね。
短時間なら、そう心配ないですが、長時間長期間になるとピアノも辛いでしょう。
ピアノは木でできていますから、過乾燥になります。
音が狂うのは当然ですが、
それより大事な主要部分がダメージをうけます。
エアコンの風は上から降りてくるわけですから、チューニングピンが埋め込まれている、ピン板が過乾燥しピンが緩くなります。
ルーズピン、ズルピンなどと言います。
そうなると、音の保持ができなくなります。
軽症の場合は、ピンを深く打ち込んだりして簡易的な処置を行います。
重症の場合は、ピンを一度ピンを抜いて、ピン穴をキツくすくか、ピンを太いものに変えたりします。
こちらの修理は誰でもできるものではありません。
数本のダメージなら良いですが、全体的に緩くなっている場合には、大変な作業になりますし、狂いやすいピアノとしてピアノの価値が下がります。
先日いったお客様のピアノでは、
古いエアコンの時は、要注意くらいの感じでしたが、
買い替えで新しいエアコンになると、かなりのダメージで早急に位置移動することになりました。
やはり最近のものは性能が凄いのですね。