中古ピアノ ヤマハの場合(みづほ編)

この静かなアップライトピアノブームの中、中古ピアノを探していらっしゃる方も多いのではないかと思います。

先日、全くの私的見解で、中古ならヤマハが良いという記事を書きましたが、、
これについてはもの凄い反響がありましたー!
って嘘です。何もないです( ´ ▽ ` )

でも正直、初めて行くお客様宅のピアノが、ヤマハと聞くと、
 あ、ちょっとラッキー^_^
と思う調律師さん、多いのではないでしょうか?(^o^)
もちろん、それほど安定感があるということです。
例外もありますが、、、

さて、本題です。
中古ピアノを探す場合、メーカー、型番、製造番号が表示されています。

目安となる型番、製造番号で年代がわかります。

一番メジャーな型番で、Uシリーズというのがあります。
いまのYUシリーズの前身ですね。

U1,U3、、耳にされる事も多いのではないでしょうか?

U1C,U1G,U1H,U1A〜と続きます。
1は高さが120センチ、
U3C,U3G,U3H,U3A〜
3は高さが130センチです。
この間に2もありますが、圧倒的に、1,3が多いです。

年代はHが1972年〜1980年
Aが1982年〜
HとAの間にMというのがあります。台数も少ないですが、こちらは音が良くないのが多いです。

お勧めはというと、、
個人的に、、H、Aが良いと思います。
メイドインジャパンを感じられる、確かな音作りが好きな方はHを、、。
もう少し新しさ、明るさ、軽さも求めたい方はAを、、。

Hは1も3も良いピアノが多く、お勧めなのですが、すでに50年ほど経っているので、少し心配、、となればAが無難でしょう。
まぁ私が中古ピアノでヤマハを推すのは、無難というのが一番の理由ですので、、。

U3C,U3Gももちろん良いです。良いものはHより断然いいですが、60年経ってくるので、少し大丈夫かなという不安も拭えないですよね。。
注意ですがこのC,Gは、背が高い2,3が圧倒的に良いです。

Hは1もよく、逆に1のほうがバランスも良い感じがあるのですが、C,Gは1は良くないです。アクション、外装と1と3ではかなりの差があります。1と3でかなり差別化していたのでしょう。

あと、皆さんに人気のXシリーズですね。
高級機種として、人気があるようですが、、、
お値段も高くなるので、個人的にはUシリーズで充分でないかと思います。
Xシリーズは音が硬いです。音の衰退も早く感じます。
X支柱採用で、箱(ピアノ本体)が強固すぎるのだと思います。
箱ばかり頑丈で、響板の響きがその強固な本体に伝わっていないのですね。
実際、先日Xシリーズで、響板と本体を一体化させる作業を行うと、それはそれは素晴らしい響きになりました。
でもそのような作業は市場のピアノには施されていませんので、、

Xシリーズは、硬い音で、倍音の少ない音が好きな方はよいと思います。

あと、Wシリーズ、、
木目のおしゃれピアノですね。
こちらは、元々の価格もそこそこ高額ですので、
どれもある程度の基準は保っていると思います。

まぁ、音も作りもまぁまぁで素敵な外装だと、テンションも上がりますよね⤴︎⤴︎⤴︎

レアシリーズとして、MCシリーズというのがあります。
私の友人も所有しております。その友人がいうには、団地サイズとして、コンパクト、廉価で販売されたとのこと、、
でも、これがそんなに悪くないのですねー。
鳴りも良いし、お値段のわりに十分。
しかし、台数が少ないので市場に出ることは稀でしょう。

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