どきどきの納品日。
なんせ整音はアクションを戻し、音出ししてみないと本当のところ、結果がわからないのです。もちろん実例のある機種は大体の予想はつきますが。。。
アクション装着♪
お!いいじゃん!想像よりいい!
収めてから更に細かく音色調整していきます。再度、針刺追加のハンマーもあります。
今回の整音は、ハンマー針刺しの精密さもありますが、本体の手入れ,,,この作業が功を奏したと思います。
このXシリーズのセールスポイント、支柱がXになっており強度を増しているわけですが、ガッチリ固めすぎて音に伸びがないのだと思います。逆に外枠の支柱ばかり強度になりすぎて、響板と一体化していない、、、どちらが先かわからないですが〜
それをがっちり強度のある支柱と響板を一体化させることで、想像を超える響きがでてきました。
元々Xシリーズの前身は1975〜1980年に発売されていたモデルUXというタイプでしょうから、本来は豊かな響きを持つというコンセプトで設計されたのでしょう。。そのうちX支柱=高級機種という形だけのものになっていったのかもしれませんね。
でも今回の作業で、高いポテンシャルをもった楽器だということを教えてもらいました。
あまり結果が出ないかもしれないとお伝えし、それでも私にお任せくださったお客様、また私に可能性をゆだねてくれたピアノに、本当に感謝です。